多くの人が日常的に使用する機会が増え、その種類も多種多様な「SNS」。
SNSとはソーシャルネットワーキングサイトの略称で、オンライン上のツールを介してさまざまな人と交流ができるサイトのことを言います。
日常の人間関係に加え、同級生や過去に関わりを持っていた友人、はたまた顔も知らないけれど同じ趣味をもつ人たち、多様な人との交流が楽しめるコミュニケーションツールともいえます。
代表的なものに、ツイッター、インスタグラム、フェイスブック、LINE、mixiなどがあげられます。
Ameba、Skype、ピンタレストなどもその類で、SNSツールや各々の機能は多岐に渡ります。
最近これらSNSの依存症が流行っていることをご存知でしょうか?
依存症の具体的な症状、またそれらがなぜ起こるのか、原因をご紹介します。
まず、SNS依存症とはどういったものなのか。
具体的な症状についてご紹介します。
代表的な例として、下記のような症状があげられます。
- 常にSNSをチェックしていたい
- 長時間SNSから離れていると取り残されたようで不安になる
- 朝起きたら欠かさずSNSをチェックする
- SNSで反応がもらえないと落ち込む
- SNSに投稿する内容を常に考えている
SNSを純粋に楽しんでいる初期状態から、依存症に進行するまで、具体的な境目が認識しづらく、自覚症状が少ない依存症といえるかもしれません。
過度にSNSが気になったり、SNSが原因で不安定になることがあったり、SNSに喜怒哀楽が激しく左右されることがある場合は、一度SNSとの付き合い方を立ち返ってみることが必要といえるでしょう。
こういった症状のもと、具体的に身体や精神面で次のような影響ができることが考えられます。
- 集中力に欠ける
- うつ状態になる
- 情緒不安定になる
- 睡眠不足になる
SNSを利用しすぎるがために起こる集中力の欠陥や睡眠不足。
また、SNS依存から自らを遠ざけようする際に、SNSから離れる不安や喪失感によりうつ病を発症するケースもあるそうです。
こういったSNS依存症はなぜ起きるのか、考えられる原因を紹介します。
SNS依存症は、女性が多く発症すると言われています。
その原因は女性が比較的に「集団行動やコミュニティを重視する傾向」にあることや、その中で「共感や親和を大切にする」ことがあげられます。
しかし、女性のみならず男性にもSNS依存症は起こり得ます。
次にあげる原因例に自らを照らし合わせ、少しでも当てはまる方は今後注意が必要と言えそうです。
原因例1:SNSの面白さにのめり込んでしまう
最初は身近な友人との共有ツールとして利用し始めたSNS。
気軽に写真を投稿して楽しんでいたが、「いいね」が付くと嬉しく、どんどんおしゃれな写真を投稿したくなる人も少なくありません。
また依存症に陥ると、「おしゃれな投稿をしている自分」という満足感が、次の投稿、次の投稿とどんどんSNS利用を加速させてしまいます。
純粋にSNSの楽しさを知り、過度にのめり込んでしまうことも、SNS依存症の原因の一つです。
原因例2:SNS以外の私生活が物足りない
仕事や私生活の人間関係に悩んでいたり、共通の趣味をもつ友人が少なかったり、SNS以外の私生活に不満をもつ人も、SNS依存症になりがちです。
私生活の穴を埋める先がSNS上にあると、ついついSNSに没頭しがちに。
その結果、知らず知らずのうちにSNS依存症へと進行するケースがあります。
また、私生活の人間関係に悩み、その悩みをSNS上で打ち明け、同じ悩みをもった人同士が集まるのもSNSでよくある光景です。
同じ趣味や境遇の人と出会いやすいSNSという環境が、依存症の原因になり得るのです。
原因例3:常にスマホを手にしている
SNSはスマホから気軽に利用できるのもメリットの一つです。
しかし、そのメリットが依存症の原因になってしまうこともあります。
移動時間や自宅でゆっくりしている時間以外も、食事中やトイレの中、友人といる時までもスマホを手にしている「スマホ依存症」の人は、同時に「SNS依存症」の可能性が大いにあります。
ニュースサイトや動画を見ることと同じくらい気軽に利用できるSNSは、もはやスマホとセットの存在と言っても良いのかもしれません。
スマホを常に手にしていることで、一連の流れとしてSNSもチェック。
それが当たり前となり、依存症の原因の一つとしてあげられます。
依存症とは、その他の生活や人生、事柄に価値が見出せないことから、一つの依存対象に集中してしまい発症すると一般的には言われています。
そのことから、SNSだけに原因があるとも特定しずらく、また自覚できずに進行してしまうケースが多い点も、SNS依存症の怖いところでもあります。
自身の性格や傾向を理解した上で、上手にSNSを利用することが、SNS依存症を遠ざけるポイントといえるでしょう。
自らの身体や精神の健康を損なわず、SNSを楽しみたいところです。